ソフトバンク (証券コード: 9434)の売出の考察です。
増資・売出とは何か不明な方は、
記事:公募増資・売出の基本戦略について
をご覧ください。
価格決定日: 2020/9/14~9/16
事前考察
株価 1392.5 (20/8/31 終値)
上場市場:東証一部
主幹事:野村、大和、みずほ、日興、SBI、三菱
売出株数: 927,490,200株(国内分:670,474,800 株)
オーバーアロットメント: 100,571,200株
現在の発行済株式総数:4,787,145,170株
割引率は3.0-5.0%
- ネットからは、野村、大和、みずほ、日興、SBIから申込できます。
- 権利付日をまたぎません。
- 売出株数が発行済投資株式総数の約20%もあり、売禁や高額逆日歩の可能性を無視できません。
- 現時点で既に株不足が多くなっています。
- 単元株価が高くはないですが、複数取得の可能性もあります。
- 配当、日経平均採用、自社株買い(上限8000万株)と売り圧力を軽減する要因もある。
POの規模としては桁が1つ多く、超大型のPOとなります。
超大型POの比較として、日本郵政のPOの時は、売禁になったのもありますが、良くない結果に終わっています。
今回のソフトバンクのPOも売禁になるかどうかが申込するかどうかの分かれ目になります。
正直なところ、売出を2回か3回に分けてくれれば、みんなハッピーになったと感じています。
SBI証券では、
「PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントキャンペーン」
が開催中なので、SBI証券から申し込みする人は多そうです。
証券会社の営業マンの方は9月はソフトバンクのPOとキオクシアのIPOで苦労しそうですね。
PO結果
発行価格(割引率):1,204.50円 (3.02%)
受渡日:9月23日
高額の逆日歩がつくことも無かったです。
つなだい人も、つながなかった人も安定して利益がでるPOとなりました。
証券会社の店頭から数千株単位で配分があった人は月収並みの利益が出ていますね。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 株不足 | 逆日歩 | ||
9/14 | 1,304 | 1,308 | 1,242 | 1,242 | ▲20,049,300 | 0.05 | 価格決定日 |
9/15 | 1,250 | 1,284 | 1,223 | 1,278.5 | ▲34,534,900 | 0.05 | |
9/16 | 1,300 | 1,339 | 1,292 | 1,300.5 | ▲43,494,500 | 0.25 | |
9/17 | 1,310 | 1,327 | 1,305 | 1,308.5 | ▲49,559,800 | 0.05 | |
9/18 | 1,300 | 1,300.5 | 1,242.5 | 1,242.5 | ▲57,577,900 | 0.05 | |
9/23 | 1,242 | 1,273 | 1,233 | 1,270.5 |
抽選結果
SBI証券:1000株申込⇒400株当選+600株補欠⇒補欠当選なし
大和証券:500株申込⇒100株当選+400株補欠⇒補欠当選なし
日興証券:200株申込⇒100株当選+100株補欠⇒補欠当選なし
野村證券:200株申込⇒200株補欠⇒補欠当選なし
みずほ証券:1000株申込⇒落選
結果論から考えるとキャンペーンとの合わせ技でSBI全力が良かったです。
ツイッターでの報告を見る限り、SBIは、100株申込では難しかったですが、ある程度の資金を投入していれば、高確率で配分があった模様です。
一方で、これだけの枚数でも野村とみずほからは配分がありませんでした。
こんな時ぐらい弱小個人に対するお情けがあっても良いのでしょうが。